あひる あひる



あひる
イラスト:わたなべふみこ
 
 
アヒル【家鴨】
Anas platyrhynchos var.domestica
Duck
カモ目カモ科

マガモを原種として北半球の各地で作られた家禽です。現代では、ペットとして飼う方もいます。

家禽としての記録は、ローマ時代が最古とされます。中国南部ではローマ時代以前にも飼われていたと考えられ、インドでも西暦紀元頃に飼養が始まっています。
本来は肉用の家禽であるため、体は大型化し、翼が劣化し、飛翔力はないです。

日本では、鎌倉時代の書物にアヒルのことが出ています。室町時代には"あひる"といわれていたのではないかと考えられています。江戸時代の前期には、"あひろ"といわれていたらしいですが、同時代の書や俳句に"あひる"という記述もでていますので、両方用いられていたようです。

参考文献:『世界鳥名事典』(三省堂)『鳥名の由来辞典』(柏書房)