イヌワシ

2009年7月29日の朝日新聞の夕刊の連載「レッドリストの鳥たち-保護の現場から」の3回めは、イヌワシをとりあげていました。

イヌワシは、タカ科の猛禽類で、オスは、全長81cm、メスは、全長89cm で、翼を広げると2m近くなるので、猛禽類の中では、大型の鳥に入ると思います。

記事によると、環境省によると、全国にわずか650羽ほどしか生息していなく、繁殖成功率は、近年20%ほどまで下がり、野生での増加は見込めないそうです。

そこで、今回の記事は、動物園での繁殖の期待について書かれていました。

繁殖に成功したのは、多摩動物園(東京都日野市)が98年に成功、大森山動物園(秋田県秋田市)が03に成功したそうです。

野生の特に大型の猛禽類は、雛が2羽生まれても、1羽を殺して、1羽だけ集中的に育てることが多いそうです。それは、餌が不安定のせいもありますので、餌が確実に豊富に取れる場所では、複数の雛が育つ場合もあります。そういう事情がありますので、動物園では、複数の雛を育て上げる環境があるといえて、実際、大森山動物園では、3羽の雛を親鳥が育て、巣立つせることも成功したそうです。

また、人間が育てて、人間に馴れさせるというのも一つの試みとしてやっているそうです。人なれしたオスから良質な精子を得て、人工繁殖の可能性を広げることができるということです。

ライチョウの話でも、動物園の取り組みが取り上げられていましたが、絶滅危惧種の保護を積極的にできる場所でもあることをPRすべきだと思いました。

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