ぼくはものぐさバードウォッチャー

ぼくはものぐさバードウォッチャー

(柏艪舎文芸シリーズ)

サイモン バーンズ (著), Simon Barnes(原著), 鳥見 真生(翻訳)

 

著者は、スポーツライターで、自然エッセイスト。みじかな鳥をなにげなく見て、観察し、そのうち、図鑑を買ってみて調べてみたりするところから、バードウォッチャーを始めようといった感じです。

だから、めずらしい鳥をお金をかけて見に行くだけが、バードウォチャーではないし、身近な鳥でもスリリングな瞬間は見れる、そして、なにげなく空を見、鳥を見るのがバードウォチャーなので、特別なことをする必要もない。 ただ、興味が持ててきたら、図鑑やいい双眼鏡は手に入れるのはおすすめ。けっして、無理なことは勧めていません。

図鑑には、ムシクイのページに入ると20種類以上、その仲間になると50種類以上、だから、最初は見極めるのは無理だから、ムシクイという種類の多い鳥たちがいることだけを心に留めておこう、はじめは、もっと見分けやすい鳥から見ていこうといったところが面白かったです。

この本は、気取らずに自然にバードウォッチングを楽しもうといった話と、著者がどのようにしてものぐさバードウォッチャーになっていったかという人生経験も交えて書かれています。特に若いときは反発していた父親と年がとって、鳥を通して、分かり合えるようになっていったところは心にしみます。

文章だけですが、読みやすいし、おもしろい本です。でも、ちょっことは鳥の絵も欲しかったなというのは本音ですが。

 

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