ロプロプ

土曜日にマックス・エルンストという画家についての番組をやっていました。

紹介された絵は、「ナイチンゲールに脅かされる2人の子ども」

シュールレアリストの作家だから、見た目では、分けがわからない作品だし、この絵はこう解釈されるといわれてもいまいちしっくりしなかったりしましたが、ちょっと作家については興味を持ちました。

子どもの頃から幻覚を良く見る性質もありますが、彼の人生で大きな影響を受けた事件というのが愛鳥の死とそれとほぼ同時に生まれた妹の誕生ということでした。

その後、怪鳥ロプロプという存在が絵に表れるのですが、その存在は、エルンストの分身でもあるということでした。

(こういう芸術家の存在を聞くと、破滅型の人生をおくりそうですが、ちょっこと調べたかぎりそういった人間ではなかったようです。芸術作品を作ることで、もしかしたら、均衡を保ったいたタイプかもしれません。)

西洋の作品は、博物誌以外、鳥を描かれることが少ないような気がします。描かれても聖霊や寓意画が多く、または、狩りの獲物としての鳥が多いような気がします。その点、日本の方が絵の題材として鳥を多く描いているような気がします。

そういったことを思うと、鳥が自分の人生で大事な役割を持ったという作家の存在は、めずらしいような気がします。さがせば、もっといるかもしれませんが、そういった意味で気になる作家になりました。

 

 

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