kisetsu200902_t.gif 2月・イソシギ



イソシギ
イラスト:折笠由香利
 
 
イソシギ【磯鷸】
Actitis hypoleucos
Common Sandpiper
チドリ目シギ科
全長:約20cm

留鳥または漂鳥で、日本全国で見られ、北海道、本州、九州で繁殖する。
見られる主な所は、河川、河口、池、湖沼、水田、海岸、干潟、埋立地など。
水生昆虫やその幼虫、甲殻類、貝類、魚類などを食べる。

繁殖期以外は、1羽で生活していることが多い。ピィーピィーと澄んだ声で鳴く。

属名 Actitis はギリシア語aktites(海岸にすむもの)が由来、種小名 hypoleucos はギリシャ語hupo(下、下面)とleukos(白い)よりなる。「体の下面が白い、海岸に棲む鳥」。しかし、イソシギは、棲息環境として磯を特に好む性質はないとのことです。
日本では、江戸時代中期から"かはちどり"の名で知られているそうです。後期になって"ぴいぴいしぎ"、"ぴいにすちどり"の名で呼ばれたそうです。

「日米渡り鳥条約」「日露渡り鳥条約」「日豪渡り鳥協定」「日中渡り鳥協定」指定種

参考文献:『世界鳥名事典』(三省堂)『ポケット図鑑 日本の鳥300』(文一総合出版) 『鳥名の由来辞典』(柏書房)『山渓名前図鑑 野鳥の名前』(山と渓谷社)