kisetsu201109_t.gif  9月・カワセミ



カワセミ
イラスト:折笠由香利
 
 
カワセミ【翡翠】
Alcedo atthis
Common Kingfisher
ブッポウソウ目カワセミ科
全長:約17cm
留鳥または漂鳥として全国に生息
平地から山地の湖沼、池、河川、海岸などで見られます。
主に小魚をダイビングして採食します。甲殻類や昆虫類も食べます。

奈良時代には、"そにとり""そび"と呼ばれてました。鎌倉時代になると"そび"から"しょび"に変わり、室町時代には、"しょうび"と呼ばれるようになり、江戸時代に"しょうびん"になりました。
一方、"そび"が"せび""せみ"にかわり、室町時代、安土桃山時代には、川にいる"そび"を"かはせみ"と呼ぶようになりました。
江戸時代には、一般には、"かはせみ"を用いていましたが、"しょうびん""かはしょうびん"とも呼びました。
カワセミは室町時代から漢名をとりいれ翡翠(ひすい)とも呼ばれるようになりました。鳥名の翡翠から宝石の名に転用されました。

「日露渡り鳥条約」指定種。

参考文献:『世界鳥名事典』(三省堂)『ポケット図鑑 日本の鳥300』(文一総合出版)『鳥名の由来辞典』(柏書房)『山渓名前図鑑 野鳥の名前』(山と渓谷社)