kisetsu200903_t.gif 3月・コジュケイ



コジュケイ
イラスト:折笠由香利
 
 
コジュケイ【小綬鶏】
Bambusicola thoracica
Chinese Bamboo Partridge
キジ目キジ科
全長:約28cm

留鳥として本州、四国、九州などに生息する。
見られる主な所は、市街地から山地の林、草地、農耕地、木の多い公園など。
主に植物の種子や芽、葉など。昆虫類も食べる。

もともとは、中国南部・台湾に分布している鳥ですが、狩猟用の鳥として、日本に1918年に愛知県岡崎市、1919年に東京、神奈川県で放鳥されました。その後も各地に放鳥されました。

鳴き声は、「ちょっとこい」と聞こえるといわれます。

英名のBamboo Partridge は、竹藪のキジという意味です。

日本語の「綬」は、組紐や官印の紐、勲章や褒章を吊るす組紐のことです。もともとは、ベニジュケイの雄が、胸腹部が鮮やかな赤色で、そこに勲章をつけたような白斑があるので、「綬鶏」と名づけられたようです。

参考文献:『世界鳥名事典』(三省堂)『ポケット図鑑 日本の鳥300』(文一総合出版)『山渓名前図鑑 野鳥の名前』(山と渓谷社)