伝説の中の鳥
むかし、推古天皇の弟君が天皇の怒りに触れ、宮古の海岸に逃れ、入水して亡くなった。遺体が見つからないので、鶏を舷(ふなばた)にくくりつけて、磯のあたりを流していくと、黒森というところで鳴いた。それで、遺体が見つかった。そこでその場所を磯鶏村と名づけた。 −「続 日本の地名」谷川健一著より